子どもの片付け

子どもが片づけしたくなる8つのコツ

石川県金沢市 整理収納アドバイザーの田中由美子です。

足の踏み場がないくらい散らかっている。
片づけ方がとっても雑。
脱いだ洋服は床に脱ぎっぱなし。
片づけているうちに再び遊びはじめる。
「お片づけしよう!」と子どもに声をかけても、なかなか片付けてくれない

誰も協力してくれないし、
いつも私ばかり怒って、結局、私が片づけているような気がする

そのような毎日を繰り返していると、
怒ってはいけないと頭ではわかっていてもだんだんイライラしてきて
「もう、全部捨てるよ!」と声を荒らげてしまったこと
一度や二度はあるのではないでしょうか?

親としては、何も言わなくても、自ら片付けてくれるようになってほしいもの。
せめて、「片づけよう!」と声をかけたら、行動にうつしてほしいですよね。

でも「子どもが片づけてくれない」には理由があるのです。

今回は、子どもが片づけてくれない理由と
片づけてくれない子どもが一発で変わる片付けのコツと関わり方を伝えしていきます。

片づけ方(正しいやり方)を知らない

まず、片付けてくれない理由の一つに、片付けの正しいやり方を知らない。
ということがあります。
片づけ方を知らないと片付けることができません。
その場合、正しい「片づけ方」を親子で知ることが大切です。

正しい「お片付け」のスタートはまず、要るか要らないかの区別をすることです。
お子さんのオモチャや雑貨。
沢山お持ちだと思いますが、まずお子さまと一緒に
「使ってる?使ってない?」とモノの要・不要の区別をしてみてください。
随分と片付けるオモチャや雑貨の量が減りますよ。

片づけは面倒だと思っている

子どもは、片付けが面倒だと思っています。
その場合は「お母さんとどちらが早くおかたづけできるか競争してみよう!」
時間を決めて「どれだけ多くの個数を片付けられるか挑戦してみよう!」
ゲーム感覚で、お子さまが好きなことを取り入れながら
片付けの楽しさを伝えてあげてくださいね。

子どもは楽しいことが大好きです。
楽しさがお子さんに伝わると、自ら片付けてくれるようになりますよ。

片付けなさいとお母さんから怒られるから「苦」である。

「片づけなさい!」とお母さんからガミガミ言われると、子どもは片付けが嫌になります。
お片付けは本来、苦しいものではありません。

「片付けをするとスッキリするよ」「気持ちがいいんだよ」
「探し物がなくなるよ」「またすぐに欲しいもので遊べるよ」

おこさんに「片づけなさい」と怒る前に
お片付けのメリットをぜひ伝えてみてくださいね。

子どもの片づけ方にあっていない。

大人の目線で片付けの「仕組み」を作ってしまいますが
それだと子どもは片づけることができません。
子どものモノは、子どもの立場に立って「仕組み」づくりをしたいものですね。

相手に合わせた「仕組み」づくりで大切なポイントは
「遠くない」「複雑すぎない」「高さに合わせる」です。

ぜひ、お子さんと一緒に、お子さんの性格や身長にあった「仕組み」を考えてみてくださいね。

お母さんのかかわり方が間違っている

部屋が片付いていないと「片づけなさい!」と怒ったり
「何度言ったらわかるの!。」とついつい声が大きくなることありますよね。

私もよく失敗してしまうのですが、コミュニケーションスキルに
「まず、ありのまま認める。」という手法があります。

「食べ終わった食器を片付けなさい。」と言う前に、
「机の上に食器が置きっぱなしになっているね。」

「脱いだ洋服を洗面所に持っていきなさい!」と言う前に
「床に洋服が脱ぎっぱなしになっているよ。」
とありのままの事実をまずお子さんに伝えることで、あっ片付けなきゃ
お子さん自ら気づくことが多いものです。

今、目の前に繰り広げられている状況をありのまま受け止めてから声をかける。
ということを意識してみてくださいね。

部屋を綺麗にする必要がないと思っている。

お子さんが片づけない理由の一つに、部屋を綺麗にする必要がないと思っている場合があります。

子どもにとっては少々部屋が散らかっていようがおかまいなし。
部屋が散らかっていて気になるのは、掃除、洗濯、料理忙しく家事をしているお母さんです。

部屋を片付ける必要がないと思っているお子さんには、ぜひ、
「部屋が綺麗になると気持ちが良いよ」
「部屋がかたづいていると、欲しいモノがすぐに取り出すことができるよ。」
と伝えてみてください。

まだ遊んでいたい。片づけたくない。

まだ遊んでいたいのに親の都合で「片づけなさい」と言われても
片付けたくないですよね。

「片づけよう」と声をかけても、一向に片づけてくれない時は
もしかしたら、まだ遊んでいたいのかもしれません。

親の都合で遊ぶ時間を決めてしまいがちですが、
お子さんと遊ぶ時間を決めて、お子さんが満足してからぜひ、一緒に片づけてみてください。

上手に片づけられない。

子どもが片づけてくれない。
その原因は、上手に片づけられないのかもしれません。
見た目を綺麗にする収納もとてもステキですが
お子さんにとっては「どこに何を片付けるか」わかりやすい方法が一番です。

例えばオモチャ。
綺麗に棚に並べて片づけてほしいと思っても、
もしかしたらお子さんはカゴに入れるだけが片づけやすいのかもしれません。

お子さんの洋服。
ハンガーにかけるよりも、フックにかけるだけが良いのかもしれません。

お子さんの性格や年齢にあった、わかりやすい「仕組み」を親子で考えてみてください。

まとめ

以上、子どもが片づけてくれない理由と
片づけてくれない子どもが一発で変わる片付けのコツと関わり方をお伝えしましたが
いかたでしたでしょうか?

小さい頃から片付ける習慣が身についていたら、
小学生になった時に、自分の洋服や勉強用具などの整理が自然とできるようになります。

ついつい、子どもに多くを求めてしまいますが
片付けができるようになるまでは、怒らずに、根気よく教えてあげることが大切です。
ぜひ、片付けの習慣がつくように一緒におかたづけに取り組んでいきましょう。